PhotoAcute Studio Test

No Resize

PhotoAcuteとは複数画像を合成し、解像度、ノイズ、ダイナミックレンジを改善するソフトです。
お試し版で試してみました。まずはノイズテスト。
左から通常(RAWからACR4で現像)、6枚を加算平均合成、6枚をPhotoAcuteで合成。 ただの加算平均合成よりもノイズや解像度が良くなっている事が分かると思います。

On the left ; Normal (ACR4 from RAW) , Center : Addition average of 6 images , Right : composite of 6 images by PhotoAcute

このページの写真はサムネイルを画像クリックでも見られますが、ウィンドウサイズによってリサイズされますので、実サイズで見たい場合はNo Resizeのリンクをクリックすると、別ウィンドウで画像を開きます。

No Resize

iso200で日中での比較。PhotoAcute の6枚合成で処理したファイルは48.6Mピクセル相当のサイズなので、それに合わせて通常の方を Photoshop のバイキュービックでリサイズ。若干だが解像度が上がっている事が分かると思う。すだれや草木のディテールが分かりやすい。

Left : Normal (bicubic risized) , Right : PhotoAcute (6 images)

No Resize

HDRI の比較。左は一枚の物を ACR でシャドーを持ち上げている。真ん中は PhotoAcute の High Dynamic Range プリセットで処理した物。右は HDRI の定番 Photomatix の exposure blending で処理した物。一番左を除き、1EV 毎 7枚の段階露出された RAW から TIFF、Photoshop 上で位置を合わせて作成した後、処理。左 2枚はシャドーを持ち上げています。
また Photomatix では通常の HDR → Tone Mapping の作業では空のトーンが正常に再現出来なかった事も付け加えておきます。
お試し版なのでロゴ入り。もちろん購入すれば消えます。

HDRI test
Exposure bracketing 1EV , 7images
On the left : One shot (ACR), Center : PhotoAcute (High Dynamic Range preset) , Right : Photomatix (exposure blending)

No Resize

HDRI の比較2。上の写真の100%クロップ。

100% crop of HDRi

No Resize

被写界深度の調整。
ピント位置を移動した複数の写真を合成して、ピントの合った一枚の写真を作ります。
人力でやるには一苦労の作業も、時間はかかりますがワンボタンで出来上がります。ただし、アオリを使って撮ったようにバッチリ綺麗にはなりません。

Depth of Field expansion

まとめ…感想
同条件で撮った複数の画像が必要ですが、それなりの効果はある様です。サイトのサンプルはまがい物ではなく、条件によっては実際にその程度の効果がある物と思います。ただしかなり重いソフトで、上記テスト(1200万画素を MacPro 2.6GHz + memory 5GB)で10分以上かかる事は普通な上に、解像度を上げる場合は面積 4倍のサイズが出来上がるので、それなりのコンピュータでないと辛い作業になりそうです。
このソフトはレンズデータを元にした収差補正の機能もありますが、データはあまり多くなく、今のところ付加価値的な物と思っていた方がいいです。
通常の写真だけでなく、天体写真にも向いたソフトかも知れません。
PhotoAcute Windows , Mac OS X 49$ ~ 119$