同画素数(1200万画素)のフルサイズ(D700-以下FX)とAPS-Cサイズ(D300-以下DX)を比較してみました。
レンズはAi AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D。DXは28mmで、FXは画角を合わせたつもりが少々ズレて45mmの焦点距離での撮影。
ホワイトバランスは晴天。マニュアル露出。iso200。RAWでの撮影で、ACR4.6で同条件にて現像。アンシャープマスク、収差補正などはかけていません。
雲が多く、撮影中に明るさが変わったため、明るさのみ現像時に調整。コントラストも変わるため、厳密な比較にはなっていない事を注意してください。
少々D300のマウントが光軸ズレてるかも知れない…。
全て左がDX、右がFX。
全景
サムネイルから分かる事は周辺減光くらいだ。当たり前だがFXの方が多い。この写真では分かりにくいですが、アンダー目に撮ったり目立ちやすい条件だともう少し分かりやすく出る。
サムネイルをクリックするとオリジナルサイズの画像が別ウィンドウで開くので、下の拡大写真で分かりにくい場合はご覧下さい。
画像中央部拡大
これを見る限りF2.8のみDXの方が少々甘い感じがする。多分FXの方が画素ピッチに余裕があるため、レンズの甘さを吸収した形になっているのだろう。F16でもまたDXに甘さが見られるが、これは俗に言う小絞りボケ(回折ボケ)から来たもので、やはりこれもDXの画素ピッチの狭さから来るものと考えられる。他のレンジではF8.0辺りを境にFXの方が解像しているように見えなくもないが、光の条件もあり何とも言えない。
画像右下 コーナー拡大
これはもう一目瞭然にDXの方がいい。ただし、近景なので開放に近い場合は被写界深度外だという事も考慮してください。この写真だけでは分かりにくいので上にある全景画像を開いてみた方が分かるかと思います。
このレンズが銀塩時代に設計された一世代前のレンズだという事を実感します。
画像左端拡大
意外や意外。FXの方が全域に渡って解像している。DXは中心寄りをトリミングした形で使っている事になるのだが、画素ピッチの狭さによるボケが勝ってしまったようだ。倍率色収差もDXの方が目立つ。